大切な何かを繋いでいく

浄水器のカートリッジを定期的に交換に来られる方に、『すそいおん』の言葉をいつかお伝え出来たらと思いながら一年が過ぎました。そんなある日、近くに住む４歳の孫がカートリッジの交換日に居合わせ、玄関でやり取りをしている間に孫が側で、『すそいおん』の言葉を何度も何度も声に出し、発していました。用件が済みその方が帰った後、孫に「ばあば！あの人『すそいおん』の言葉知ってるの？」と聞かれ、「まだ伝えてないから知らないと思う。」と答えたら、孫が「教えてあげたら！！」と言うのです。私の心を孫が見透かしてるように感じました。

次回の交換日には是非お伝え出来たらと思っていたら、その一ヶ月後の交換日に偶然にもまた孫が居合わせ、『すそいおん』をふたりでお伝えしたところ、その方から「父親の介護が大変で自分が体調を崩し辛いので、真剣に『すそいおん』の言葉を使ってみます。ありがとう」との言葉を頂き、そして担当も次回から変わるとのことでした。

偶然が重なり、孫と一緒に『すそいおん』の言葉をお伝え出来たことに、大切な何かを繋いでいくのではないかと思った瞬間でした。

雪（山形県／60代）