私は長い間、思考のオンパレードと、感情の洪水に、自分自身がのみ込まれながら生きていました。そして自分の人生を振り返り、そのことがいかに無駄なエネルギーだったか分かりました。今、私には夢や希望はありませんが、願望や欲求がないことで気持ちは楽ですが、ともすると、生きることがつまらなく感じてしまいます。ですから、なんでもないような日常を、今日一日のいのち、と思い命懸けで生きています。
眠る前は一切の思いを手放して空になり、『すそいおん』だけを繰り返し身体中に響かせながら、命を終えるように眠りにいきます。すると、毎日、鮮明な夢を見るようになりました。辻褄の合わない、脈絡のない、珍劇場のようなストーリー展開ですが、その夢の一部分に、数日後の現実につながる、1点が紛れていることに気付きました。その現実は、今までの現実のパターンとは違い、つながらないはずの道が拓くように起こります。しかも、軽やかに、愉快に、自然に、です。
このことが、偶然なのか、わたしの気のせいなのか、毎日、夢を記録しながら、検証しています。今夜も、『すそいおん』だけを手にして、あとの一切は手放し、死ぬように眠りにいきます。
ooo39522726(岩手県/40代)
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